戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬越しいろいろ

すっかり寒くなりました。

今日明日のボランティアさんの活動や行事が終われば、

またぐっと来館者が減りそうな予感です^^;

例年のことで、しかたないですけどね。

 

さてさて、これまで色々な生き物の冬ごしのようすを

ご紹介してきました。

例えばカマキリの卵やガの幼虫。。。

 

今日は植物をご紹介します。

先日、植木鉢を移動させていて気が付きました。

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紫色のカエルがいる!?

と思いきや、良く見たら、

 

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カンアオイのつぼみでした。

春早く咲くのは知っていましたが、

冬前につぼみを作って、そのまま冬越しするというのは

知りませんでした。

 

また昨日は、テレビ番組「ダッ〇〇島」の影響をうけて、

マムシグサの芋を掘り出してみました。

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1メートルを超える大きな株の地下には、

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直径8㎝ほどのいも(地下茎)

冬越し用のでんぷんが貯えられています。

サトイモの仲間で、見た目はコンニャク芋に近いでしょうか。

上側の来年伸びる芽の部分と、丸いなべ底のような下半分との間に、

白い根が並んではえていて、不思議なつくりです。

 

じつはこの芋、シュウ酸が多く毒とされています。

しかし番組内では、3時間しっかり加熱すれば

おいしく食べられることが紹介されていました。

 

この芋を洗っただけで、

手がしばらくちくちくするほど強烈なのですが、

果たして・・・

 

頑張って食べてみることもないけれど、

ちょっと気になります。

試してみたら、またご報告します^^;