戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

いつになることやら

朝 出勤しようとドアをあけると

そこは一面の銀世界だった><

 

個人的にはお休みがおわったとたんの雪!

 

でも

この感じで降ってくれたら

月末の雪遊びイベントに

雪の心配はいらなくなるな~

 

さて^^;

年末みそかにも こどもたちと

砂浜に貝ひろいにまたまた行ってきました^^;

 

お天気も良く

風もなく

少し歩けば汗ばむくらいで

 

そのためか

ひろいものライバルがなんか多かったな~

 

今回はレアものをさがせ!

と こどもたちに指令をだし

 

おいらはやたら落ちている

コウイカをひろうというミッション

 

数は少ないですがこんな感じの成果

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今回も

アオイガイをゲット!

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これまでひろえなかった

キヌタアゲマキ(初めの画像の右下のほそがないやつ)やら

シマメノウフネガイ(そほながいのの上)やら

ハナガイ(その左のビラビラ付きの二枚貝)やら

タカラガイの仲間などがひろえたほか

 

イタヤガイの仲間も多く

色のあでやかな

おそらく シナイタヤ(ピンクのイタヤガイ)も

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なによりコウイカ類が多くてびっくり

種類は正確に同定できていませんが・・・

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いわゆるコウイカ(白くて 中央のやつ)

その左となり(茶色っぽいやつ)もコウイカではなさそうで

おそらくカミナリイカ(別称:モンゴウイカ)かな

その右は細長く分厚く薄紅色のはウスベニコウイカ

 

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ウスベニコウイカの右手のやつらは

薄いのでひょっとしたら違うかもしれないし

さらにその右斜め下のは半分しかないのだけれど

ウスベニコウイカのものより幅広なので

ひょっとするとテナガコウイカかもしれない・・・

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小さく色づきのない中央のものは

ヒメコウイカかな~

でも

その左上は・・・・なんだろう?

 

といった感じで

7種?くらいにわけられそうな予感・・・

 

資料がうちにはないので

なんともいえないけど

 

 

急にコウイカ類がたくさん拾えたのはなぜだろう?

という疑問が・・・

 

ここでは自己完結するしかないので

仮説を立ててみることに

 

イカの寿命は1年ほど

産卵すると死んじゃうのです

産卵期は初夏 

(このころの子はあまり新潟付近にはいないのでたくさんはひろえないと予想)

その後海流にのって北上して

寒くなるころには南に戻るようなので

 

南に戻り切れずに

寒くて動きがところを

おいしくいただかれる子がたくさんいて

近くの海岸に即漂着

 

その証拠に付着物がないとか

少しお肉が残っているという感じなのかな?

 

なので本格的に海水温が下がる時期に多くひろえた

死滅海流個体のなれの果て・・・か

 

この仮説

来年も拾えたら立証かな?

2年分じゃ 資料がたりない?