戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ミノ…つながり

首都圏にすむ友人から電話が入りました。

 

「ミノムシ」の画像が欲しい、との話です。

 

「えっ、そっちにもいるんじゃないの (?_?) 」

 

「首都圏では、あんまり見ないんだよ、数が少なくなってさ、、、」

 

昔の教科書には、こんな図がのっているくらい、

 

秋冬には良く

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みかけたものなので、そんな危機的状況にあるとは知りませんでした。

 

「今、都会の子どもは、ミノムシを見たことがないんじゃないかな」

 

「戸隠にはいっぱいいると思うので、探してみるね…」

 

さあさあ、ミノムシ探しの始まりです。

 

ミノムシを見かけた記憶はあっても、いざ探そうと思うと、大変です。

 

あそこにいたよなぁ???

 

 

 

博物館の周りや旧校舎をめぐって、ようやくいくつか見つけました。

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でも、昔見かけた大型のものは見つからず…

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なにかミノムシの世界に異変が起きているのではないでしょうか?

 

「なぜミノムシの画像が欲しいの?」と友人に尋ねると、

 

「ミノムシクリップが話のスタートなんだよ、、、」とのこと…

 

 

これかぁ、当館の昔の理科教材の中にありました!

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今でも学校では使うのですね!

 

ちょっと懐かしい品です。

 

ワニ口クリップ、バナナプラグ… 

秋葉原のラジオ●●●●などが思い出される品々ですね。

 

「ミノムシを見たことがない子どもたちに

                 説明するのに必要なんだ……」

 

そうですよね、見たことがないんじゃ、理解できないですよね。

 

ミノムシの減少にはいろいろな説があるそうです。

皆さんもぜひ気にかけてあげてください。

 

 

ところで、偶然にも今朝ちょうど、元祖「みの」が館に届けられました。

 

ボランティアのおじさんの新作です。

 

その際、今年の異常小雪がわかるよう、写真を撮るように!

との指示も受けたので、せっかくなのでおじさんと記念撮影をしました。

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 春を待つ「鶴●桜」・金次郎さんも一緒です。

 

館内には、同じくおじさん作のみのが

自由に着られるようになっています。

 

「こなきじ●いが着ているものだよ」というと案外通じる現代の子どもたち。

 

みの → ミノムシ → ミノムシクリップ

 

と、三段活用はつながったかな?