戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

やっぱり楽しい観察会

お天気に恵まれ、無事に観察会を開催することができました。

晴れ男・晴れ女のかたに感謝します m(__)m

 

今年度最初の開催ということもあり、

おかげさまで同窓会のような雰囲気で、

わいわい楽しく歩かせていただきました^^

 

f:id:Naturalhistory:20200627105858j:plain

ムラサキシキブコムラサキシキブの違いを識別中。

 

梅雨のさなか、ということもあってか

今日はキノコの仲間が目につきました。

 

f:id:Naturalhistory:20200627100907j:plain

毒キノコ、テングタケの仲間

 

f:id:Naturalhistory:20200627100954j:plain

そして初めて見ました、3本の棒状になる変わりだねキノコ・・・

  何だっけ!!?

図鑑の表紙にもなっていて、よく目にしていたのに、名前が出てこない!

形に関連した名前だったはず・・・

 

と、後で調べたら、サンコタケと判明!

参加者のかたからも、電話でお墨付きをいただきました。

 

「三鈷(さんこ)」とはお坊さんがもつ仏具の一種で、

先が3つに分かれている棒状のものです。

(分かれていないのは独鈷(とっこ)

 独鈷山という山の名前もこの仏具からとった名前)

 

初めての出会いに感激しました^^

 

近くにはシャクジョウソウもありましたが、

そういえば錫杖も仏具です。

f:id:Naturalhistory:20200627101351j:plain

名前が関連しているだけでなく、

片方はキノコ、片方は菌から栄養をもらう植物と、

菌つながりでもあります。

菌が活発な時期ならではのご縁でしょうか。

 

山頂近くでは、

小さなモウセンゴケの花もきれいに咲いていました。

f:id:Naturalhistory:20200627112105j:plain

 

やっぱり楽しい地附山

そして、やっぱり皆さんと歩く観察会は楽しい!

と、改めて実感しました。

今年度も、どうぞよろしくお願いいたします!