戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

顕微鏡でみてみました

このごろちょっとした山道を歩くと、

クワやサクラの実を食べた動物のフンを目にすることが多いです。

 

クワの実はおやつに最適^^

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甘味が強くておいしいです。

手や口が紫色になるのがなんですが・・・

 

先日の植物観察会では、

自生しているキイチゴモミジイチゴ)やグミを

つまみに歩きました。

 

葉の裏が銀色なのがグミの特徴です。

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これを実体顕微鏡で拡大すると・・・

銀色のうろこ状の毛がはえています!

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びっしり!><

 

グミの種類を特定するには、

銀色でないほうの、葉の表面の毛に注目します。

このグミは、裏面とは形が異なる、

白い星形の毛がまばらにはえていました。。

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分布や葉の形、そしてこの毛の形から、トウグミと判明!

 

 

観察会でもう1つ宿題だった、ナデシコの仲間

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ノハラナデシコでした。

花は小型で、白い斑点があり、

茎や萼など全体に毛深いのが特徴。

やはり外来植物でした。

 

野外でわからない種類があっても、

じっくり調べてみれば、

なんとか答えにたどり着けるのがありがたいです。

図鑑を眺めるのも楽しいこのごろです。