戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

実りの季節

だいぶ朝晩が涼しくなってきました。

戸隠では連休中からこの週末にかけて

稲刈りが急ピッチで行われていました。

 

今年は長雨と低温の影響で茎の分けつが進まなかったり、

花が傷んでしまって穂先が実らなかったり、

さらにはいもち病が出たところもあり、

さんざんだったと農家のかたに聞きました。

本当にご苦労さまです。

 

野生の植物はどうでしょうか?

地層コースのマタタビはまずまず実っています。

サルナシがたくさん実っている場所も見つけました。

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野生のキウイ

マタタビに近い仲間です。

 

野生のナシ、ヤマナシ

枝がしなりそうなぐらいよく実っていました。

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いい香りがあたりにただよっていました^^

 

それにつられたか、本当にサルの群れに遭遇してしまいました。。。

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遠くから見ていると、

楽しそうに遊んでいる子どもたちも

何匹か交じっているのがわかりました。

 

その中にひときは毛色が白い個体がいました。

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子連れのメスのようでしたが、

サルの世界にも、若白髪があるのでしょうか??

 

今年はブナやどんぐりの実りがあまりよくないそうです。

クマたちの動向も気になります。

 

自然の恵みにいかされていることを秋は強く感じます。

去年のような台風被害も今年はないことを祈っています。