戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

こんにゃくといえば…

北陸地方は大雪、長野県内北部でも大雪、とのニュース…

 

この館の周辺は、今朝の積雪は15㎝弱といった感じです。

お昼ごろは、太陽が顔を出しました。

 

戸隠山、荒倉山、飯縄山の三枚ブロックは、

雪雲の侵入に対し、かなり有効なものとなっています。

標高の低いところで、たくさん降ってしまうからでしょう。

 

さて、某さんから手作りこんにゃくセットをいただきました。

 

コンニャクイモの粉を溶かし、消石灰をまぜ、固め

自分でつくる!というもの…

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SDGsな博物館としては、一回やってみたかったことの一つ…

お昼休みに決行!

 

戸隠の水がよいのか、職人さんの腕がよいのか、

とてもおいしいものができました…

新たな産業にならんかなぁ~

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あと、こんにゃくで思いついたことがあり、これも実験…。

 

こんにゃくの糊を和紙に塗ること…

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その昔、75年以上も前、和紙にこんにゃくの糊をぬって固め、

風船をつくり、そこに水素ガスを詰めて、

爆弾を吊り下げ、太平洋を渡らせる、というお話…

 

子どものころ、何かしらの本で知り、頭の片隅にありました。

いつかこんにゃく和紙をつくり、そんなことが可能なのか、検証してみたい…

 

ふと思いつき、やってみました。

一枚の和紙に、こんにゃく粉を溶かした糊を塗ってみました。

 

うーん、こんなものでいけるのか?(-_-;)

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一番上の白い部分は、こんにゃくを塗布していません。

 

その下は、一回塗ったもの…

 

中央に見える線より下のクリーム色?の部分は、

折り返して2重にしてあります。

 

 

不安になったので、調べてみると、和紙の6枚重ね、とのこと。

 

 

 

 

そこで、2重の部分を三つ折りにして、

6層の和紙を作ってみました…

 

乾くとカチンカチンに固まり、

メンコにも使えそうだね…

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身近なたとえでいえば、形状やその厚さから花札のようなものです…(+_+)

 

これなら、水素ガスももれません!

しっかりしており、問題はなさそう、ということが確認できました。

 

実際につかわれたものは、直径10mの大型の風船だそうです。

この博物館の高さなみです…

 

ムリ、ムリ…

 

そんなものを子どもたちに作らせて、

ジェット気流に載せたそうなのです…

 

しかし、発想や智恵、植物質からそんなものを作ってしまう技術がすごい、

といったらよいのか、

 

それとも、根本的に何かを考えないように、させられていたのか、

教育の力というものは、恐ろしいものだなぁとも感じました。

 

きょうはちょっと長くなりました…

おあとがよろしいようで…