戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ひさかたの光のどけき…

朝から好天です。

南風が入り込んで、暖かくなりました。

春一番なのかしら… (^O^)/)

 

百人一首のこんな和歌を連想します。

 

「ひさかたの光のどけき春の日に…

 

  (まだ花は咲いていないので、)

 

    しづこころなく 雪のとけらむ」  でしょうか?

 

おだやかな、春を感じさせる陽気でした。

 

雪解けも一気に進みます。

 

その雪解け水をある秘密の作業に使いました…

なんせ、ただですからねぇ…

 

 

しかし、かがんでやらねばならない作業で、疲れます。

素手の作業なので、冷たいです。

全然「のどかな日」ではありませんでした… 

 

 閑話休題

朝、鬼無里ふるさと資料館へ、お使い…

 

この冬ためておいたコーヒーかすの散布…

雪が早くとけますように…

 

その際、トンネルを抜けた場所で、北アルプスを撮影…

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遠くに、白馬が見えます。

 

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遠くの山もよいですが、近景の雪もキラキラです。

 

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これは、昨日の館長視察の様子…

 

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右側の足跡は、どうやらキツネのようです。

 

「なわばりをパトロールしているようだな、キツネめ…」

 

おしっこしたような跡もありました!

 

 

「この雪山は、ワシのもんじゃ…」

 

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雪を踏み越え、ラッセルでいかなければならない朝の視察は疲れます。

 

柴犬館長は四駆ですが、館長秘書は、体重が館長の6倍(?)

 

しかも、後脚のみの駆動です。

 

館長の12倍は大変ではないか、と個人的には考えています。

 

「馬鹿者、そんなことあるかい!! (-_-;)

   秘書は黙っとれ…」とは、館長のキツイお言葉…

 

しかも、かえって来ると、館長は朝食を食べ、

 

ぬくぬくと自分の基地に潜り込んでいます。

 

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丸くなって、すやすや…

 

そんな中、秘書は出勤せねばなりませぬ…

 

世の中の、不条理を感じざるを得ません。

「しづこころ」をなくしかねませんねぇー

 

館長「いってらっしゃい」ぐらい言って下さいよ…