戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

行きつ戻りつ…

昨日の立春は、日中は暖かい陽ざしで、春を感じさせました…

 

秘書が休みのこともあり、柴犬館長の朝の視察を、少しのんびり目に…

 

午前の視察にしていただきました…

 

🐕「今日は、お陽さまを十分浴びるとよいぞ… 秘書よ…」

 

 

🐕「おひさまを反射して、キラキラの雪じゃ…」

 

 

🐕「屈曲したツララも、春こそなれば…じゃ…青空にばえるのう…」

 

 

 

こちらも物置の屋根ですが、ずらっずらっと屈曲した氷柱が勢ぞろい…

 

🐕「これは、見事じゃ…」

 

朝は寒さで、ひたすら歩くのですが、余裕を感じる午前の視察です…

 

こちらは、江戸時代の戸隠別当の隠居所…

 

大頭庵の石垣…

 

善光寺地震で火事にあい、そのまま石垣だけ残っています…

 

戸隠カルタでは、こんな絵札が書かれています…

 

ろ 論争に 勝った記念の 大頭庵

 

🐕「恥ずかしながら、この絵は秘書の作なのじゃ…」

 

よくも、ばらしたな… 柴犬館長め! ガウガウ

 

 

 

閑話休題

 

🐕「好対照な足跡じゃな、これは…」

 

🐕「左は体重の軽い、ウサギ… 右は体重が重く、足が短いイノシシじゃ…」

 

ラッセルしている様子がよくわかります…

 

 

虫倉山(標高1378m)を今日は見てみました…

 

あれも、海底火山が噴火した際の凝灰角礫岩でできています。

 

2014年11月の白馬の神代断層が動いた地震で、山頂が崩れました…

 

東側にある小虫倉山でも崩落がありました…

 

江戸時代末期の善光寺地震でも、あの山の南側でいくつもの崩壊があり、

多くの人々がまだ埋まったままでもあるそうです…

 

そんな立春の視察でしたが、

 

今朝はまた雪が降り、視察時の柴犬館長の背にも雪が積もっています…

 

 

🐕「この時期、季節は行ったり来たりじゃ…」

 

 

戸隠山は完全に雪雲の中です…飯縄山もこんな墨絵のような感じでした…

 

しかし、お昼過ぎには晴れて、博物館からも飯縄山が見えるようになっています…

 

こうした、行きつ戻りつを繰り返しながら、春がやってくるようです…