戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

変わる、変える、移り変わる…

最近、世の中の移り変わりが激しくなっています。

 

デジタルの時代になったためでしょうか?

 

どんどんと変わります。

 

この博物館の周囲もかわりつつあります。

 

お店がなくなりました…

 

遊休農地や空家も増えつつあります。

 

夏の暑い時期、アイスクリームやガ●ガ●君を食べたくても、

ご近所では買えなくなりました…(-_-;)

 

ガマン😣するか、30分ぐらい車で買いにいくか?

困ったものです。

 

そんな中、ちょっとよい変化がありました。

 

戸隠神社から、博物館へ来る道がよくなりそうです。

県道の狭隘部で、建物の取り壊しがあり、見通しがよくなりました。

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狭い上に、建物で先が良く見えず、この道では最大の難所でした。

対向車が来て、なんど後退を余儀なくされたかわかりません。

 

いや~ありがたいことです。

 

また、先日、裾花川の砂防堰堤を見てきました。

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裾花川の本流に最初に作られた石積の堰堤です。

 

世界大恐慌から脱出するためのアメリカ合衆国の政策

T.V.A.(テネシー川総合開発)と発想を同じくした、

裾花川総合開発の一環で建設されたものです。

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戦後の引揚者が多く、そのための失業対策もかねていました…

 

この建設の発端は、昭和24年の裾花川の氾濫です。

 

長野県庁近くで決壊し、長野駅も水没…

 

そんな出来事の記録でもあるのですが、

今は風景の中に溶け込んでいました…

 

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大きな変化でも、人間はすぐに忘れてしまうものですね…

「当たり前」になってしまうと、人は深く考えなくなってしまいます。

記録や記憶は大事です。

 

博物館は、そうした人間生活の記録の場所なのだと思います。