戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

現場検証

先日の休みに隣町の古池へ友人と散策にでかけたところ、

次々に事件現場に遭遇!

生々しい現場をご紹介します・・・(-.-)

 

駐車場に車を置くとすぐに、息も絶えだえの第一被害者が!

f:id:Naturalhistory:20210726134729j:plain

ミヤマカラスアゲハです。

車に接触後の、ひき逃げの現場と思われます。

(私たちではありませんのであしからず)

残念ながら私たちが散策から戻った時にはアリの餌食になっていたので、

回収し、博物館標本になっていただきましたm(__)m

 

登山道を進むと次の現場が・・・

f:id:Naturalhistory:20210726140852j:plain

カラマツが3本倒れ、ミズナラに寄りかかっています。

強風の影響か、3本とも根から浮いて倒れたようなのですが、

3mぐらいずつ離れて生えていたカラマツのいずれもが、

1本のミズナラの同じ枝の股に寄りかかっています。

偶然なのか!? 謎多き倒木です・・・

 

ようやく池につくと、さらなる事件が待っていました! 

f:id:Naturalhistory:20210726141134j:plain

倒れたオオウバユリが、必死に起き上がろうとしています!!

 大丈夫ですか!?

救急救命法で対応か!?とも一瞬思いましたが、

彼女(うば=姥なので老女)はすでに地面から

鋭利な刃物によって切り離されていました。

最後の力を振り絞って花を咲かせたようですが、

おそらく種をつける余力はないでしょう・・・

 南無・・・(-_-)

 

池の周遊コースではさらに凄惨な現場が・・・

f:id:Naturalhistory:20210726141735j:plain

水鳥が何者かに襲われたようです。

 

f:id:Naturalhistory:20210726141753j:plain

換羽中の羽も含まれているので若鳥でしょう。

カルガモよりは小型のように思われますし、色も黒っぽいので、

オシドリ♀かもしれません。

手慣れたようすから、

若者を狙った連続殺人犯が潜んでいる可能性が浮上しました。

 

こんなに事件に遭遇するとは、コ〇ンくん並みか!?(-_-;)

しかし彼のように謎をとき、

真実にたどり着くことができなかった現場もあり、

さらなる修行をつむ必要を感じました。