戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

山に関するあれこれ

今週の休みを使って、戸隠山の中腹まで行ってきました。

戸隠山は岩山なので、山頂近くまで行かなくても

途中の岩場で高山植物が見られるのが魅力です。

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険しいので、近寄れる岩場は登山道沿いに限定されますが^^;
この景色を見ているだけでも感動があります。

 

平安時代から続く修験の地、戸隠山

三十三もの霊窟があって、

そこにこもって修行が行われていたそうです。

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その一つ。今は五十間長屋と呼ばれています。

私も植物の修行をさせてもらっています^^

なんせ今週だけで2回も行ってしまいました。

気になった時にすぐに行けるのはありがたいです。

 

この道が、明治初期の神仏分離の混乱で荒れてしまったそうで、

それを修繕した石碑が登山道の入り口(奥社の近く)に建っています。

 

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 「表山 峯通 修繕」

明治13年のことだそうです。

昔の人の信仰心はすごいですね。

おかげさまで登山できます。ありがとうございます!

 

 

途中、夏雲をかぶった飯綱山もよく見えました。

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戸隠側から見ると、

何度も噴火を繰り返したようすをみることができます。

中央に見える、ゲレンデの一番上は瑪瑙山

メノウは川沿いの礫層からよく拾えますが、

それと何か関係があるのでしょうか?

 

しかも、今日気が付いたのですが、

国土地理院発行の25000分の1地形図では、

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「めのお」とルビがふられています。

 え! 「めのう」じゃなかったの??!

びっくりです。

今後検証しなければいけません(-_-;)

 

登山と言えば、先日下見に来られた学校の先生が

置いて行かれた学校登山の行程表。

子どもたちの持ち物欄に、弁当の次に「きゅうり1本」と

書かれていました!

 

長野県の学校登山にきゅうりが必須だと初めて知りました。

確かに山で食べるきゅうりは爽やかでおいしいに違いない!

塩を振れば、塩分補給もできて一石二鳥!!

山の上できゅうりをかじる子どもたちの姿を想像して

なんだか楽しくなりました^^

 

当日雨で登山ができないと、博物館に来館してもらえるのですが、

お天気になって、クラスのお友達と、楽しい登山ができることを祈ります。