戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

大雨被害

仕事の合間に2つのツバメの巣の子育て記録がこの頃の日課です。

一昨日、玄関ポーチのヒナは

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4羽いることを確認^^

羽ばたく姿も元気そうでした。

 

サポーター室の外の軒下の巣は

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大きさにばらつきがあるものの、4羽とも順調に成長。

 

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にぎやかな声がひっきりなしに聞こえていました。

 

休みを1日挟んだので2日ぶりのご対面

そろそろ巣立ちも近いかな~ と成長ぶりに期待して

雨の中、出勤したところ

 

玄関ポーチの巣が、落下><!

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ふん受けの段ボール箱の中に、壊れた巣ごとひなが2羽、

その外側に1羽(↑左下に写っています)。

もう1羽は行方不明・・・

 

巣に雨が直接あたるわけではないのですが、

湿度が高い日が続き、

レンガの壁では成長するひなを支えきれなくなったと思われます。

今回の大雨による戸隠での住宅被害として記録されました(-_-)

 

親が近くにいる気配がないので、

体温が下がらないよう、外の1羽も段ボールの中にとりあえず確保して

様子をみることにしました。

 

もう一方の軒下の巣は・・・

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2羽しかいません!

 

大きい2羽がすでに巣立って、小さい2羽が残った?

と最初は考えていたのですが、

その後、

巣の下で冷たくなっている2羽の亡骸が発見されました・・・(-_-)

 

発見当時、どちらの巣も親の気配がなく、

どうしたものかと思案していたのですが、

雨が小降りになった11時ごろ、親がやってきました!

 

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トンボをくわえています!!

 

雨が強いと餌が採れないので、巣に帰れなかったようです。

その後も、ガやチョウなど、大物をヒナに運ぶ姿が

どちらの巣でも確認されました^^

 

そして、餌を運ぶ親鳥の飛行ルートから、

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すぐ近くの繁みの中にもう1羽ひながいました!

これで玄関ポーチからの落下ひなは全員の無事が確認され、

ちょっとほっとしました^^

 

死んでいた2羽のヒナは

餌がもらえない時間が続いたときに、弱ってしまい、

元気な兄弟に押し出されてしまったものと思われます。

何かおこると、弱いものが淘汰されてしまう

生き物の世界の厳しさを痛感しました。

 

と、

ブログを書き上げ投稿しようとして、軒下の巣をみると、

あれれ・・・!

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暗くなって見えにくいのですが、3羽います!!

 どこからかやってきた!?

 分裂した!? 

 はえてきた!!??
といろいろな憶測がとびましたが^^;

餌がもらえるまで元気がなく巣の底にもぐっていたのでしょうか・・・

となると、もともとこの巣には5羽いたことになります。

 

ツバメ家族はミステリーです・・・

いつも見ていたつもりでも、

全員の数の把握すら、人にはできません。

明日は無事な姿が見られるでしょうか?