戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

梅雨空に映える

背後から、ツバメのヒナたちの元気な声が聞こえるようになりました。

巣のふちから小さな顔が並ぶのが見えます。

今のところ4羽を確認。

おそらくもう何羽かは隠れていると思われます^^

 

巣のリフォームの時から意見が対立しがちで、

なかなか子育てまで進まなかったご夫婦。

鳥好きの職員がずっと心配していたのですが、

今は2羽でせっせと餌を運びます。

よかった、よかった^^  一安心です。

 

2回目の巣作りを始めた熟練ペア?のほうは、

一週間前の職員の引越し要請にあっさり応え、

すでに、新居を完成させています。

ツバメの世界にも、いろいろな個性があるようです。

 

さてさて、週末のイベントのお手伝いをするために、

今朝は飯綱高原を下見してきました。

 

そこで木の枝に白い綿がたくさん付いているのに出会いました。

きれいですが、違和感あります^^;

 

枝や葉っぱの裏にふわふわとたくさん付いています。

カイガラムシの仲間の分泌物でしょうか??

 

少しいただいてきたのですが、袋の中で綿が取れてしまったようで・・・

綿の下に、昆虫の幼虫のかたちをしたものがいました。

(上の写真では2匹が右を向いています)

見ているともぞもぞ動きます・・・^^;

 

カイガラムシとは違うな~~ と調べていくと、

「アオバハゴロモ」というヨコバイやウンカに近い昆虫だとわかりました!

綿状の分泌物をまとって、身を守っていたようです。

まだまだ知らないことだらけです・・・

柴犬館長から、

 修行あるのみ!

との声が聞こえてきます。

 

下見が終わり、博物館へ向かう途中にも発見がありました。

枝道の先に白い花を付けた木が目に入り、

思わずUターンして、見に行ってみると・・・

葉っぱが見えないほどの花の密度(@_@)!!

 

細長い花びらです。

 

これはもしや噂にきくあの木では・・・

館に戻って図鑑を見ると「ヒトツバタゴ」で良さそうです。

別名「なんじゃもんじゃのき」

生えている場所が限られる上に、何の仲間かもわからず、

昔の人が呼んだ名前です。

この木は植えられたものですが、

ヒトツバタゴが咲いているところを初めて見ました。

 

樹冠が真っ白になり、非常に美しい」と

図鑑の中でも褒められています。

憧れの存在との思いもかけない、嬉しい出会いでした^^