戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

野外見学にて発見!

今月は小学校の野外体験や地層見学が続いています。

お天気がよすぎて暑いぐらいですが、

子どもたちはとにかく元気! 

川沿いの自由見学タイムは、本領発揮です^^!

 

化石入りの石を割っていると、遠くから

  せんせーーーーいっ!! 捕まえた~~~~!!!

と、叫び声。

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ヒキガエル!!

なかなか良いサイズです^^

この沢の主さまかと思われますが、

気前よく?子どもたちのオモチャになってくれました^^;

 

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大粒メノウを拾ったこも^^

おめでとう! 友達に自慢できますね。

 

さらに、こんな不思議なものを拾ったこもいました。

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一瞬、動物の骨にも見えて驚きましたが、

縞の間隔が一定でなく、触ると化石の質感ではありません。

 

埋もれていた木の年輪のように感じましたが、

髄のようなものが貫通しているのはどうしたことでしょう??

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樹脂が入り込んだところが腐らず残った?

との職員の推測。

う~~~ん???

 

それから数日たった本日、事態は急展開!

館に隣接する講堂の周りを掃除していた職員が

見つけてくれました!

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そっくりです!

こんな偶然があるのか?、ととりあえず現場へ。

 

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ありました、ありました^^

朽ちた柱材(おそらくスギ)が積んであるところです。

枝が出ていた節の部分は硬く腐りにくく、

その部分を中心に年輪が残ったもののようです。

一件落着(^_-)

 

 

それにしても、こんないいタイミングで答えがやってくるとは、

お釈迦様でも、館長🐕でも思うまい・・・

 

それとも、🐕も歩けば棒に当たる、

という、ことわざの示すとおりか・・・?

 

 (そうじゃろ そうじゃろ!)

 

ふと、館長のどや顔が浮かんでしまいました。