戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

Go to 戸隠

寒気が流れ込み、一日まだら雲の冬空。

時々、冷たい風に雨粒が混ざっていて、

いつ白い粒になってもおかしくないようでした。

 

こんな天気の中、

意外にも(*_*)!  お客さまが来られます。

(いちいち驚いてはいけません・・・)

本当にありがたいことですm(__)m

 

さて、木々の葉が落ち、草が枯れると、

出かける道々で、石造物に目が行くようになります。

その中から、戸隠を目指す道標(みちしるべ)を

今日はピックアップしてみました。

 

善光寺をスタートすると、まずはこちら

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善光寺の北西に位置する湯福神社に建てられています。

リアルな指が目をひきます^^;

 左かるかや道(刈萱堂往生寺への道)

そして左下に小さく「戸隠へ通りぬけみちあり」!

 

ご親切にありがとうございます^^

 

長野西高の前を通り七曲りを上り詰めると

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南無阿弥陀仏」の文字の下に

 右 やまみ(ち)  左 とがくし道

とあります。1782年のものだそうです。

 

いつもは車でさっと通りすぎてしまう場所なので、

この秋、初めてじっくり見ることができました。

お供え用でしょうか?

ドラ〇もんのポケット型の台が何ともいい感じです^^

 

さらに戸隠側へ向かうと、旧道沿いに現れる、立派な道標

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(これは9月に撮ったもの)

右 ざいごうみち  左 戸隠きなさ道

 

もう少し進むと大座法師池、

一の鳥居からは戸隠領へ入ります。

 

そのあたりから戸隠山が間近に見えるようになるのですが、

写真などがない時代に、

初めて戸隠山の姿を目にした人々が、

どれだけ感動し信仰心をいだいたか、想像されます。

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(この写真は県道沿いの銚子口から)

苦労して歩いてきたかいがあった、と思ったでしょうね。

 

こうして戸隠へ向かう旅人を

ずっと見守り、励まし続けてきたのかと思うと

道標にも自然と頭が下がります。

 

先日の浅川探検でも、戸隠への道標を見つけました。

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馬頭観音の台座です。

 なかそね とがくし

の文字が読めます。

 

 全ての道は戸隠へ通ず!

 

と思わず にんまりしてしまいました^^