戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

クリスマス・イブ

今日は戸隠は晴れましたよー…

 

しかし、

 

♬ 晴は夜更けすぎに、雪へとかわるだろ~ ♪

 

例のクリスマスソングの替え歌からはじまります。

 

明日からは寒波襲来で、大雪が降るとの予報です。

 

 

 

 

地元の方々からの相談やらお願いがあり、

 

今日は、中社の公会堂へ赴きました…

 

 

中社からの戸隠山の眺め

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この集落には特産品があります。

 

雪の多い地域に生える「根曲がり竹」を使った、竹細工です。

 

冬場の手仕事として、江戸時代から生業となってきました。

 

細い竹を割り、削り、編む…

 

 

中社の公会堂にも作品が展示されています。

 

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素晴らしい技術です。

 

ずっと続けていてもらいたいものです。

 

それをどうにかしたい…との相談です。

 

この竹細工は、いつ頃始まって、どこに独自性があるのか、

 

この技術はどのように生まれ、伝承されてきたのか、

 

これから、どうなっていくのか…

 

そんな課題を博物学の立場から、解き明かして欲しい、

 

とのご依頼です。

 

 

 

 

うーむ、製作年の記されたモノがあれば簡単なのですが、

 

生活雑貨には、なかなか記録が残りませんねぇ (+_+)

 

どうしたら、きちんと証明できるでしょうか?

 

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昔の絵はがきに、一の鳥居をくぐる、竹細工を積んだ牛が写っていました…

 

こうした小ネタを集めていくしかないか…

 

う~ん、悩みどころですね…

 

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🐕「秘書よ、Boys be ambitious じゃ!!!

                     もう、じじいだけどな… 」

 

 

「じじいは心外ですが、なんとかなりますよね、館長…頑張ろう!」

 

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年老いた、秘書は、雪の降り積む戸隠山を祈りました…

 

「なんとかうまくいきますように…」

 

今日も、一応、おあとがよろしいようで…

 

追伸 そういえば、小学生のころからこの博物館に通っていたM君が

   地球科学系の大学に無事合格した!という知らせがとどきました!

 

   また、今年お手伝いをした中学生の研究が、賞をいただくことになった、

   とのうれしい知らせが届いています。

 

   やはり、Boys be ambitious のようです!!!