戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

館長にあやかって

冬の時期ならではのちょっといい景色

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一昨日の夕方、飯綱山のすそ野が夕焼けにそまって、

色のグラデーションがきれいでした^^

 

さてこの年明け、まとまった降雪は数えるほどだったので、

雪かきをせずにこもっていると、運動不足になりがちです・・・^^;

休みの日は、館長にあやかってご近所の視察(散歩)にでかけます。

 

すると歩きだしてすぐ、

道脇から何者かが飛び出しました。

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ダッシュで逃げるキジでした^^;

雪が積もらなかった木の下で、

草の実をついばんでいたようです。

 

周りには足跡があちこちに伸びていました。

やはり餌探しに苦労されているようです。

 

その先の畑にも、同じく苦労の跡がありました・・・

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ウサギの足跡がびっしりです。

雪の上に出ているのはどう見ても枯草なのですが、

ウサギにとっては大切な食料なのでしょう。

一枚の毛皮で身を包み、枯草を食べて

氷点下の戸隠の冬を越しているのかと思うと、

運動不足とか言っている自分がちょっと恥ずかしくなります・・・(-_-;)

 

せめて足跡の観察をしましょう・・・

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これはキジ

 

そしてこちらがカラスです。

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足裏の凸凹もくっきり残っていました。

比べてみると、カラスはキジよりも

後ろに伸びる後趾(こうし)が長くてしっかりしています。

 

後趾が発達しているのは木の枝にとまることが多い鳥。

前後からしっかり枝をつかむことができます。

キジのように歩き回る鳥や、カモなどの水鳥は、

後趾があまり発達していないようです。

 

生き物たちが残した痕跡を分析して、

  その暮らしぶりをさぐる・・・

 

捜査一課長にはなれませんが、

捜査の手がかりを提供する近所のおばさん?

ぐらいにはなりたいものです・・・^^