戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

サクラはまだですが・・・

昨日、長野市のサクラの開花宣言がありました。

すでに市街地では見頃を迎えているようです。

陽ざしたっぷり、気温も急上昇!

夏日になるかというこの土日、

春を満喫されたかたも多かったのでは^^?

 

博物館付近でも、ウメの花がどんどん咲き進んでいます。

さすがにサクラはまだ咲きませんが、

通勤途中に、満開になった野生のフサザクラを見ることができました。

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花びらはありません。

えんじ色は雄しべの束です。

 

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アップにするとこんな姿です。

ふさの真ん中に黄緑色の小さなつぶが見えているのが

雌しべです。

 

もちろん、名前に「サクラ」とつくだけで、

サクラの仲間ではありません。

フサザクラ科なので、何の仲間とも言えないのですが、

カツラと近縁と紹介されていました。

 

近くでは黄色のダンコウバイも花盛り

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それに、キブシの花も咲きだしていました。

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どれも、葉を開く前に花を咲かせてくれて、

林がぱっと明るくなります。

 

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足元にはアズマイチゲも!

 

サクラの到来までの間、

早春を実感させてくれる、貴重な花たちです^^

 

待ちに待った春は、本当にうれしいです

 

が、できれば、暑い日が続いたりせずに、

長く春を楽しみたい、というのが正直な願望です・・・^^;