戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

再び田んぼ

今日は午後から雨降りです。

お盆も過ぎましたし、

これから秋の気配が強くなっていくのでしょう。

 

田んぼの水をぬく前にと、最後の調査を急ぎました。

 

田んぼの中や、近くの水路ではトンボたちも産卵に忙しそうでした。

オオシオカラトンボのペアです。

雄のしぶい青色が好きで、見つけるとうきうきします^^

 

お食事中のコガネグモ

田んぼにいるクモでは最大級です。

小学生のころに読んだ科学雑誌に、

 「クモは田んぼの害虫を食べるよい生き物」

と書かれているのを読んで、クモに興味をもちました^^

 

田んぼの中だけでなく、畔の植物も面白いです。

ツルボの薄紫色の花の集まりは遠目にもきれいです。

 

  

カヤツリグサの仲間の花は、まるで線香花火のよう!

(寝る前に部屋に虫よけの「かやをつる」ようすが、

 となりの〇トロ にも描かれていました^^

 昔は日常風景だったのですね)

 

小さな水生昆虫の同定のため、今日は顕微鏡でのぞいてみました。

体長3.5ミリほどの甲虫、コガシラミズムシ。

ちょこまかと水中を泳ぎ回る、せわしない昆虫で、

やっと顕微鏡で観察できたときに、

体の模様がきれいで感動しました!

 

こちらはコミズムシの仲間の幼虫と思われます。

同じ ~~ミズムシ という名前がつきますが、

水生カメムシの仲間です。

 

ところで、この虫、背中の模様が、帽子をかぶった

いかついおじさんの顔に見えませんか?

このブログを書こうと思ったのは、

じつは、この写真が撮れたからです^^;

 

いやはや摩訶不思議!

 

今日の雨も大きな災害にならずに、

そして、

無事にお米が収穫できることを祈ります(^O^)/