戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

秋を探して…

今朝の柴犬館長 午前5時半に起床です…  

 

朝の視察では、秋を探しました…

 

先日の台風接近で、イガグリがだいぶ落ちました…

 

イガを触って、確かめる柴犬館長…

 

 

 

ワレモコウも、各所で見られました…

 

 

イチイの果実もおいしそう… ですが種は有毒です。

 

🐕「甘い実の下には、毒の種があるぞ、子どもたちよ、気を付けるのじゃ!」

 

 

ノブドウの実も色づき始めています…

 

🐕「これは、食わんぞ…」

 

お昼過ぎ、職員がみつけた、クローバーの葉

「?????」

 

ちょっと変です…

 

左側が普通の葉、右側は変な形です、カタバミのようです…

 

いろいろな、変異があるのでしょうか?

 

閑話休題

 

今日は、先月5日に8時間耐久の展示解説を達成した

関東地方の母娘の感想を紹介します。

 

まず、お母さんの感想から、

ここ数年、夏休みに博物館を訪れるのが恒例でしたが、そのたびに時間切れ。

「予約があれば、時間をとって説明してあげる」とのことで、今回は8時間の滞在となりました。面白いと感じたのが昔の教材です。初めに見た昭和時代の地学教材には、石油の蒸留、石の利用、銅の合金などが詳しく描かれていました。

 信州らしく蚕の解剖模型、車のギア模型、円の面積を求める公式を視覚化した教材、生物標本の数々。日本が発展している時代、子どもたちに必要な事を伝えたい!その想いにあふれていました。

コルクガシも印象的でした。コルクガシ→ドングリ→イベリコ豚→ワイン・・・

「みんな繋がっている。そこには理由がある」。まずは広く物事を捉え、そして子どもたちにも伝えられる大人でありたい。理科教育に携わる者の一人として、自分のあり方を考える機会になりました。

 見ただけでは気づけないことはたくさんあって、展示のストーリーです。3Fの普通の?博物館らしい展示であっても、資料が展示された理由があったのです。それぞれの物語を聞くと、骨ひとつでも見え方が違ってキラキラします。もう、ずっとここにいたい!と思った8時間です。学芸員実習ならば、長く居させてもらえるのでは?と本気で企んでいる娘がおります。(以下略)

 

続いて、高校生の娘さんから

 長い時間の解説ありがとうございました。お話していただいたこと全てが興味深く、自分にとって新たな発見につながることばかりでした。小学校の昔の教材にはじまり、長野県の地質構造から鯨の骨を取りに行った時の話まで分野を超えて多岐に渡り、8時間では全体を見るには到底足りませんでした。まだ子どもの私の知識を出発点に様々な学問の深みへと広く話が及び、ずっと頭を使って考える1日でした。

 また館内の貴重な資料をたくさん観察して、考える機会をいただき学校では絶対にできないような贅沢な経験ができました。個人的に感動したのは大きなオオカミの毛皮を被らせていただいたことです。

(幼少期からのオオカミになりたいという夢が叶いました。)

 どんな質問でも丁寧に答えて下さり、感謝しています。まだ全然見きることができていないので、ぜひまた伺いたいと思っています。

 

 

 

 夏の8時間耐久は、なかなかしんどいものもありましたが、お二人の感想から、

 年老いた職員は、元気をいただきました。

 

🐕「感想文を送っていただき、ありがとうございます…」

 

🐕「こんなワシの秘書ですが、どんどん使ってやってくださいませ…」

 

 

 ちょっと、館長!そうきましたか…

 

 きょうは、ちょっと長くなりました、

 おあとがよろしいようで…