戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

フラミンゴ

ピンク色の片足で立っている鳥というイメージです。
立てなくなったらどうなるのか?
実は足が腱鞘炎になって立てなくなった子が
動物園で亡くなりました。


フラミンゴは群れで行動するため
1羽だけにするとさびしいからか
エサも食べなくなるそうで、
隔離しての治療はできないそうです。
(動物の治療も大変ですね。)


野生ではプランクトン(藍藻類など)を食べる
フィルターフィーダーであるフラミンゴは
くちばしが曲がっています。


この曲がっているくちばしの上あご側を下にして
エサを濾(こ)しながら食べます。
だからくちばしをよく見るとクシのようになっています。


(↑上あご)


(↑下あご)



そのくし状の構造はなんと
舌までもがもっていました。


(↑舌)
この舌を1秒間に何回も震わせながら
濾し食べるそうです。
見事な舌ですよね。



ちなみにフラミンゴの色はエサに含まれる色だそうです。
そのエサにはいくつかの色素が含まれていますが、
ピンクにしかならないそうです。
その色は羽根だけでなく、脂肪や卵の黄身も赤く染めるのです。
なかなかフラミンゴも面白いですね。