戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

節分でした

いよいよ2月3日 暦の上では明日から春になります…

 

明日の立春は戸隠では特別な日…

 

奥社の参道から、朝日が昇るのを拝める日…

 

 

画像は昨年の立冬の画像です。

 

奥社の参道は、立春立冬の時に太陽が昇る方向に設定されています…

 

明日の朝も、こうした風景を見るために行く人たちもいることでしょう…

 

よく考えられた、信仰です…

 

地形や地質、天文のことまで考えられた場所…

 

この参道が整備された当時の人たちの自然を見る眼に思いをはせています。

 

 

🐶「そんな知恵に学びたいな… 我々も…」

 

今日は、地元の方が、地名調べで来館しました…

 

地質と地形、そして水のつながりが地名の素になっています…

 

自然と水の物語が、人々の生活を支えています…

 

平安時代に人々が戸隠に集落をつくるようになって、

 

地名が生まれたと考えています…

 

古事記の時代にはじまり、や仏教の伝来、中世の修験道

 

そして戦国・江戸時代と社会のありようが変わるとともに、

 

地名(字名)がどんどん増えていきました…

 

そんなお話をさせていただくと、

 

「地質や地形はうそをつかんから、面白いなぁ」

 

とおっしゃってかえっていかれました。

 

「面白いから、また話を聞かせて…」とのこと…

 

 

地域の小さな学芸員として働いてきたので、

こうした言葉が、とてもうれしいです。

 

🐶「何かは、どこかでつながっている…のじゃ…」

 

 

🐶「よかったな、秘書よ…」

 

お孫さんが帰ってきて、戸隠スキー場でスノーボードを楽しみ、

こんな、いいスキー場や山がなぜできたのか、知りたくなったとのこと…

 

🐶「戸隠は、良い場所じゃ、その魅力をおぬしが再発掘するのじゃ…」

 

今日は、この辺でおしまいにしましょう…