戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

中学生と探検…

長野市城山の長野地方気象台で最高気温34.1℃を記録した18日…

 

私は、奥裾花にいました…

 

 

奥裾花大橋 全長230mで、標高は約890m…

 

新しく学芸員となった彼と一緒です。

 

この上流は、長野市のグランドキャニオン

 

 

市内の中学生と地層を見学するためです…

 

 

河原にも下りて、石を割ります。

 

化石や鉱物を探したり、その破片が長野市街地へ運ばれていることを学びます…

 

君たちのあるいている坂道は、この土砂が運ばれてできたもの…

 

一番日常なのですが、考えないこと…

 

その後、ダムへも向かいました…

 

 

ダムの中や地下には、秘密基地があります(ウソ!)

 

ここは水力発電所…

 

裾花川は、長野県で最初に水力発電所ができた場所…

それだけ水量があった、ということ

それは、深い谷をつくる、という大地の物語を反映しています…

 

 

ダムの下流には、大きな発電機が備えてあって、銀色のシャフトが回転し、発電…

 

まわる水車、大きいなぁ(直径1,5m近く)も見せていただきました…

 

 

今回は、ダム管理事務所や学校からの依頼ですので、

普段は入れない場所を見せていただきました…

 

驚くことばかりです…

 

ダムの底にも行ってみました…

 

 

これはなかなか見れない風景です…

 

転がっている巨大な石は、おそらく善光寺地震で崩れたものと推定しました…

 

 

対岸の地層も、キレイに見えます…

 

地層の面(≒かつての海底面)も美しい…

 

いやいや、これはすごいところ…

 

 

 

大地と水、そして人々の生活の繋がりを、現場で学ぶ…

中学生の心に何か残ればいいなぁと思います。

 

これを期に、足元の地質や大地の履歴に少しでも興味を持ってもらいたい…

 

やっぱり現場ですよ、現場…

 

個人的には、ダムの発電所にあった、工具の整理箱に感動!

 

 

整理整頓された現場はすごい…

 

 (うちはカオスな博物館なので、こうした風景に憧れます…)

 

 

 

🐕「ずるい、ずるいぞ…秘書ばっかり…」


いやいや、未来をつくる大事な仕事…

 

柴犬館長がおやつを戴けるのも、こうした地道な積み重ね…

 

🐕「なに~~~生意気なことをいっておる、

   帰ってきたらお仕置きじゃ…がうがうがう…」

 

今日のおあとのほどは、皆さまのご想像にお任せします…