戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今朝は本物の事件

ワシは柴犬館長…

いつの間にか立秋をすぎ、暦の上では秋じゃ…

ワシも一つ年を重ね、一皮むけた柴犬となったのじゃ…

 

地域を守る責務が増したというもの…

そんな中、今朝は本物の盗難事件じゃ…

 

一本のトウモロコシが落ちていたぞ…

これは、近所の畑からの盗難品じゃ…

人様が大切に育てた作物の上前をはねる、

という極悪非道の犯罪…

 

今回は徹底的に捜査し、立件に持ち込むのじゃ…

まず、残り香から犯人を特定じゃ…

クンクンクン…

 

こうした事件では、秘書は全く役に立たんのでなぁ…

 

われら日本犬にくらべ、秘書の嗅覚はまったくの未熟…

 

犯人は、アナグマか?キツネか?それともハクビシンか?

うんうん、この犯人の臭いは特定できた…

 

ヨシ、これで110番じゃ、秘書よ、警察に届けるのじゃ…

 

なに… 第三者では被害届は出せぬといわれたのか…

証拠も吾輩の頭脳の中に記憶されているというのにか…

 

これでは、地域の治安は守れぬぞ…

 

 

なに、柴犬の嗅覚の記憶だけでは立件もできぬのか…

容疑者を捕まえてくれば、即座に指名して見せるのに…

 

 

あれだ、あれ、

犯人はおぬしじゃ、すべて日本犬にはお見通し…

あのセリフを吐けぬというのか… 

 

それは柴犬だからか…

 

えーい、腹がたったら、腹が減った、

 

朝飯じゃ、朝飯…

これはお誕生日のごちそうじゃ…スペシャルごはん…

 

これはうまい、うまいぞ、秘書よ…これで今日は満足じゃ…

 

 

秘書の心の声「やはり、柴犬じゃ、食べ物で全てを忘れてしまう…

       こんなんで…地域の治安は…大丈夫かのう…」

 

柴犬館長には、ご内密に…

 

 

今日もおあとがよろしいようで…