戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

猛暑の中

今日は植物観察会

年間計画で、戸隠の田んぼの草花を紹介する初企画をたてたものの、

例年にない暑さの中、日陰のない田んぼで強行することになってしまい、

本当に申し訳ない思いですm(__)m

 

しかし、参加者のなかには、この会のために、

遠くは木曽から来られた、というかたも!!

主催側の職員が、すでに連日の野外案内で朝からグロッキー気味ですが、

ここは頑張らないわけにはいきません!

 

 

耕作者のかたの許可をいただき、休耕田の中に入れば

 

コケオトギリの湿地の中に、サワトウガラシのかわいい花が。

 

乾いているところでは、オグルマの群落もありました。

 

田んぼの縁をぐるりと一周すると、

 

立派なオモダカ(↑耕作者のかたにとっては非常にやっかいもの><)

 

田んぼのアイドル、かわいらしいヒンジガヤツリ!

 (あくまで個人の感想です・・・)

 

キカシグサやチョウジタデ、コナギなど、

水田にも独特な種類が生えていることを

実感してもらえたでしょうか。

 

最初のお約束で、2時間で水田地帯を後にし、

県の天然記念物、豊岡のカツラを見に行きました。

 

幹回り10m以上の巨木は、

鎌倉時代に戸隠へ来られた親鸞聖人にゆかりの木。

親鸞上人が持っていた杖をさしたところ、

根付いて大きなカツラに育ったとか・・・

見事な大木です。

 

先日の下見の時に気が付いたのですが、

主幹に切った跡がありました。

枯れてしまったのか、落雷でもあったのか、

地域のシンボルとして元気に長生きしてもらいたいものです。

 

こちらは元気に育ちました^^

館の玄関ポーチのツバメの兄弟。

一昨日から、数の増減があります。

どうやら飛び立ったり、出戻ったりを繰り返しているようです。

親は餌を持ってきてもすぐに与えず、周りを飛んでじらし、

巣立ちをうながしています。

ここまで育てば大丈夫でしょう。一安心です^^

 

夕方、ツバメの集合風景を見かけるようになりました。

この猛暑を乗り切った子たちも、この仲間に加わり、

日本を去って長い旅に向かうのでしょう。

 

まだ暑いですが、秋の気配も徐々に感じられる今日この頃です。

 

そして今日は博物館実習の最終日。

それこそ連日の野外活動があり、本当にお疲れさまでしたm(__)m!!

ツバメ同様、どんどん成長していました。

この経験をいかして、立派な社会人になっていってください!!