戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

そのため筋肉痛で全身が痛い

ずいぶん寒くなりました

夕方にはかなりひんやりとしてきます

飼育している生き物たちも

食が細くなってきた子もでてきました

 

アゲハの幼虫もがんばっていますが

どうなるのか・・・

 

一番大きくなった子は

昨日から移動を開始し

近くの買い物かごをチョイスした模様

幼虫のときより少し縮みぎみなので

サナギになろうとしているものと・・・

様子を見ます

 

 

実は先週は4日間 

ひたすら稲を刈っていた某職員

環境保全の一環で行っている稲作なので

無農薬でやっていますため

そこではいろんな生き物がみつかります

 

見つけたものをご紹介

ため池などにもすむ 10㎝程度のイシガイ科の淡水二枚貝

タガイ といわれるものですが

それが1つだけ落ちていました

もちろん中身はありません

 

今年の夏は浅い池などは干上がりましたので

池の底にいる貝も見つかって食べられた模様

 

さて何が食べたのだろうと思い

地元の方に伺うと サギ じゃないかとのこと

 

まとまって貝がらが落ちてれば

この辺ならタヌキ

単独ならサギというのです

 

とすると

この穴はくちばしの先であけたもの?

 

たしかに割れたとこの先端部分?には

細いものがささったような気もする・・・

歯とは違うかな?って思えないこともない

 

ちなみに外側は地味ですが

内側はきれいな真珠層がみられます

背景のドットは1㎝間隔で打たれていますので

長径6cm 短径4㎝ちょっとの大きさです

加えて 外側とくらべつつ みてみると

成長輪が4本みえる気がします

この子は4回冬を越えて 食べられちゃったということに・・・

 

もう少しでもう1本増やせるところだったのに

 

動けない生き物は その生存率が

周りの環境に大きく影響されるので

近頃の気候は意外と危機的なのかもしれません

 

こういう生き物もできれば守りたいものです