戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今日のことです

本日は 自然観察教室

「自作トラップで池の生き物調査」

 

なんてことはない^^;

ペットボトルでワナを作って

池につけ 生き物をとるだけのイベントです

 

でも 毎年予約を開始すると

すぐ定員いっぱいになってしまうイベントでもあります

 

その魅力の一つはどうも

イモリのようです

今日は特に参加するこどもたちがみな

イモリ イモリ と 言っていたので^^;

 

イベント開始30分ほどでトラップを作り終えたあとは

ひょうたん池にわなを仕掛けます

待っている間 

ヒマなのと 池を荒らされないように

プールで生き物をさがしました

 

すると

モツゴが群れで泳いでいました;;

うまく写真はとれませんでした><

 

閉鎖されたところでも

一度入った生き物の駆除が難しいことを実感しました;;

 

で プールでは

ミズカマキリも大人気でした 

 

つかまった生き物は

ミズカマキリ

マツモムシ

コシマゲンゴロウ

ツチガエル 

ヤゴ(ヤンマ系)

イモリ(幼体)

など

モツゴも少しとれました

 

30分ほどつけたら 池にもどり

トラップを回収

 

とれたものは

モツゴとクロゲンゴロウくらいでしたが

 

お昼を挟んで

午後には網でガサガサして何とかお目当ての

アカハライモリをゲットしていました><

確認できているだけで

今日は9個体が捕獲されました

 

今年は5月から個体識別をしていたので

お腹を見せてもらうと

相変わらず多様なお腹模様

しかも過去に確認できていた子は

9個体中 4個体で 

5個体は新規捕獲個体でした^^;

 

熱い夏の間 定期的な調査はさぼっていたのですが

その間にイモリの世界ではいろいろあったようです

 

そして

この時期には

こんな子たちも追加されています

まだお腹は

赤くないです

 

ふと

この模様は変わらないののだろうか

という疑問もちょっと浮かんだので

調べてみたい気もおきましたが

 

親以上に捕まらない上 

これからしばらく陸上生活にはいり 

戻ってくるまで数年かかるとなると

片手間のずくなし調査では

採捕確率は悪くて

調査にならないなと 断念しました

だれかずくのある人おらんかな~

 

余談ですが

先日SNS経由で

イモリの飼育記録が塗り替えられたという記事を見ました

 

だれでもこの論文は見られるようです

カニクイザル2種の長期飼育とカニクイザルの繁殖力 (bioone.org)

(翻訳が間違えているのでイモリなのにカニクイザルとされていますが・・・)

 

アカハライモリが37+

シリケンイモリが36+ しかもこちらは34+で繁殖まで

 

参加者のみなさまも上手に飼ってあげてくださいね

目標は世界記録更新ですよ

 

そのころには某職員はいないかもしれないけど・・・