戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬のお楽しみ

今朝、玄関のくまさんの帽子がとれていたので

直してあげたところ、

 

帽子になにやら赤い付着物が・・・

 

 

リースの赤い実を食べた鳥が、

落としていったのかもしれません・・・

 

 ねぇくまさん、

 面白いからこのままにしておいていいかな?

 匂うわけでないからいいよね

 

と、一方的に了承を得て(?)、

現場維持となっておりますm(__)m

 

さて、今のところ雪が少ない冬となっています。

先週は雨が降りましたし、スキーを楽しみたい方には、

コンディションの悪い冬でしょうか。

 

スキーができない某職員にとって

雪遊びと言えば森の中を歩くスノーシューです。

先日の休みの日、まず手始めに中社からほど近い、

小鳥が池周辺を、友人と歩いてみました。

 

この日は、あいにく厚い雲が降りていて、

戸隠山が見えませんでした。

それに池の上にも水っぽいところがあって

完全に凍っているわけではなさそうです。

浅い周辺部分だけ、様子をみながら歩くことができました。

 

森のほうは一見静かですが、

中に入ると小鳥の群れが何度もやってきたり、

足跡などの動物の痕跡があちこちにありました!

 

シカの角とぎ跡??

 

雪の下に隠れなかったササの葉は、

がっつりかじられています^^;

 

ヤドリギの木の下を通れば、、、

 

鳥が食べて、おなかを通過したタネ入りのウンチが

ねばねばの糸をひいています。

 

こんなふうに、地面まで落ちてしまっては、

タネとしては失敗ですね・・・

 

こちらは、成功例でしょう

 

木の幹にがっつりくいこみ、

枝を伸ばし始めています。

 

何年前に宿ることができたのでしょう?

宿られた幹のほうは、こぶ状に膨らんでいて、

なんだか痛々しいです。

見ているうちに、体内の寄生生物が、

お腹を突き破って出てくる、

「エイ〇アン」的な妄想が膨らみます・・・

 

う~~~ん、お腹が気持ち悪い・・・

 

ヤドリギの場合、ねばねばで付着したタネが芽生えて

外から内側へ侵入しているはずなんですけどね。。。

 

それはさておき、

今回、木々の樹皮についている地衣類の模様が

とても個性的で目をひきました。

 

 

 

 

自然のアートです^^

 

一年中、変わらずそこにあるはずですが、

冬は目立って見えるので、

森の中は、地衣類の作品の展覧会会場です。

 

じっくり堪能しました!

 

雪は少なくとも、やっぱり楽しい冬の森でした^^