戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

身近にある断層…

昨日、気象庁から今回の能登半島地震で生じた津波の最高到達地点が

5.8mであったことが発表されていました。

 

しかも、新潟県上越市での高さだ、というのです。

 

海上保安庁からは、地震の際に富山湾の沖で大きな海底地すべりがあった、

という発表もありました…

 

能登半島の北側の断層だけでなく、内陸部の断層も動いたらしい、

とのニュースも流れています。

 

マグニチュード7.6となると、いろいろな場所に影響を及ぼしてしまうのかも…

 

まだまだ、地下の詳しい様子はわかりません…

 

そんなことを考えながら、柴犬館長との朝の視察に…

 

 

荒倉山を背景に、中央に戸隠支所がみえます…

 

この風景の中にも活断層がみえます…

 

 

この2軒のお宅の間に高さの違いがありますが、これが断層崖…

 

🐕「身近なところにあるのじゃな…」

 

 

戸隠支所と戸隠中学校の間の段差です… 

 

戸隠支所のあるちょっと高くなった丘は、断層が作ったもの

 

戸隠山の麓にも断層を推定している研究者もいます…

 

 

この断層の影響を受け、水の流れ方や農地の使い方に差が生じています。

 

🐕「地形には、できた原因があり、人はそれをうまく使ってきたのじゃ…」

 

そんな物語が大地の中にあるのだそう…

 

 

🐕「足元をもっと深く知る必要がある… 水の問題もな…」

 

 

そんな会話で、戸隠運動場に向かいます…

 

 

🐕「ややっ、クロネコがおるぞ、こんな寒い朝なのに…」

 

 

近づいてみると、車の泥除けから落ちた氷です…

 

 

🐕「なんだ、見間違えか、犬はちかめだからのう…」

 

柴犬館長も、もっと、モノをよくみる必要があるのでは…

 

なんて、言葉が出かかりました…

 

今日もおあとがよろしいようで…