戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

狙ってとりました…

1月30日、お天気がよいとの情報を得て、別の角度から長野市を見るために、

 

高山村に行きました…

 

高山村から見ると、長野市街地は北アルプス山麓に見えます…

 

 

以前、県外の方が書いた記述の中に、「長野市北アルプスの麓にあり…」とあり、

 

「?」と思ったものですが、

 

こうやって見ると、まさに北アルプスの麓です…

 

北アルプスの東縁に走る、糸魚川-静岡構造線のつくる地形です。

 

その手前に虫倉山系(海底が隆起した山)があり、

 

犀川や裾花川が盆地の流れ込んでいる様子が見てとれます…

 

大地の動きを感じざるをえません…

 

長野の中心市街地が、裾花川の扇状地の上にあることが一目瞭然…

 

🐕「おもしろい、実におもしろい…」

 

 

普段は、飯縄高原からしか見ていないので、新鮮でした…

 

1月30日は、四阿山の南側に、浅間山がみえました…

 

🐕「雪をかぶった白い浅間山じゃ…」

 

 

このカメラではこれが、限界ですな…

 

本当は、戸隠から富士山が見えたのですが、このカメラではむりなので、断念!

 

🐕「それは、残念じゃ…」

 

 

こちらは、1月28日の画像、 三登山をとってみました…

 

その麓には階段状の地形が確認できます…

 

長野盆地西縁断層のなせる現象です…

 

長野盆地をつくる大きな断層

 

能登半島地震以降、電話で、いろいろと質問が寄せられます。

 

🐕「みなさん、いろいろと知りたがっているのじゃ…」

 

長野盆地西縁断層だけでなく、長野市内には小さな火山があります…

 

飯綱町との境界にある、髻(もとどり)山です

 

小さいですが、ちゃんとした第四紀火山 約25万年に噴火…

 

それぞれの存在には、みんな理由があります…

 

🐕「それらを探り、みなさんにお伝えするのが、地質学の役目…」

 

🐕「しかと心得よ… 人々のためにもな…」

 

今日もおあとがよろしいようで…