戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2月になりました

昨晩から雨が降り(雪ではなく!)

2月になりました。

今日は日差しも出て暖かです。

地面の雪もだいぶとけて、まるで3月のようです。

 

一歩外に出ればオオイヌノフグリが咲いていました。

 

カンアオイの花もぱっくり口をあけています。

ここ何年かは、春になる前に咲いてばかりです・・・・

 

さて、先日の休館日も暖かかったので、

ぶらぶらと一人、近所の視察(散歩)に出かけました。

 

空が澄んで驚くほど真っ青!

雪をかぶった荒々しい戸隠山との共演が見事でした^^

 絶景かな!

 

同じ場所から北側に目を向けると、

今度は飯綱山のなだらかな斜面が見られます。

 

一番右側が本体で、左側の丘も怪無山(けなしやま)という

飯綱山の山塊の一部です。

戸隠スキー場のコースもあるのですが、

この姿を見ると、

どうしても別の山のように見えてしまうのです・・・

 

昨日職員が、春の企画展の展示用に出してきたのが、

戦前の地形模型です。

 

飯綱山を中心に上水内郡の地域が立体で表現されています。

 

気になる飯綱山

左、つまり西側には、深い谷があったり、小さな小山があったり、

長野盆地から見るような、

きれいな三角の山の形をしていないことがわかります。

 

噴火の際に、西側に大きく崩れたり、溶岩ドームが新たに作られたり、

東側より変化が激しかったようです。

 

腰をかがめて南斜面から眺めてみると

 

ご近所から見ているのと、近い形になりました^^

 

上からと横からと、繰り返し見ていると、

山の具体的な形が自分の中でもだんだんと形作られてきます。

それに、この山麓の斜面で普段の生活を営んでいるということも、

なんだか楽しく思えてきました。

 

平面な地図を上から見ているだけではわからなかったことです。

 

この模型についてはまた柴犬館長や秘書さんから

詳しいご紹介があると思います。

3月からの企画展も含めて、どうぞお楽しみに!