戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

次々に咲いています!

サクラが咲くとなんだかウキウキした気分になります。

昼休みに眺めていると、ハチがせっせと花粉集めをしていました。

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黒っぽいので、ニホンミツバチのようです。

がんばってますね。春は忙しい^^!

 

他にもいろいろ花が咲きだしていますが、

マニアックなところでは

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ヤシャビシャク。スグリの仲間です。

図鑑では「ブナなどの温帯林の老木に着生する」とあります。

当館のは、なんと戸隠神社の樹齢700年と伝わる御神木、

地上30m以上の高所の枝についていたものです。

枝と言っても直径30㎝ありました。

枯れていて危険なので、ヤシャビシャクがついたまま切られ、

お預かりしています。

当館にやってきて4年目になりますが、

花を咲かせたのは2回だけ。

今のところ1年おきに咲いています。

栄養が足りてないのでしょうね。

そもそも寄生しているわけでなく、

枝に張り付いているだけなので、

栄養が得やすい環境にはえる植物ではないのですが。

 

別のスギの古木からやはり枝おろしでやってきたマツラン。

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同じく着生植物です。

小さな花を咲かせ始めました^^

 

さすが歴史ある神社のスギ。

文字通り、いろいろな生命が宿っています。

 

春休みが終わり、今日明日から学校が始まるからか、

来館者も少なめ。

今日はまったりと時が流れました。

学芸員は会議で出かけ忙しそうでしたが^^;)