戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

水辺の観察会、下見

週末に予定している植物観察会ですが、

迷走している台風10号の影響が心配です。

初めは、昨日あたりが一番長野県に接近する予報だったのに、

どんどん遅れていきます。

 

おかげで下見の段階で日程を組むのが難しく、

グループで下見をしているのでその予備も含めて、

先週土曜から1日おきに、すでに3回も下見をしてしまいました・・・

 

これは本番がだめなパターンかも・・・(+_+)

 

せっかくなのでその下見のご報告をいたします。

場所は飯綱高原を少し下った芋井の集落内のため池です。

 

 

この時期、ジュンサイとヒシに覆われていますが、

ヒシには可愛らしい花が見られます。

 

 

ヒシは1年草で、春に池の底に沈んでいた種から発芽して、

最大2mも茎をのばし、水面に葉を広げるようになるそうです。

ヒシの実が大きく、栄養を貯えているのはそのためなのでしょう。

 

水面を飛び交うチョウトンボの羽が、キラキラと光ってきれいでした^^

 

近くの水路沿いではミクリの丸い実が目立ち、

 

ミジンコを食べる食虫植物、イヌタヌキモには黄色い花が咲きました。

(3回目の下見でようやく確認!)

 

池と林との間の林道沿いを歩くと、

白からイタチ色に変色するイタチササゲを発見。

久しぶりの出会いでした^^

 

ニガクサの花芽の虫こぶの中からは、ヒゲブトグンバイが登場!

(グンバイムシはカメムシに近い昆虫の仲間です)

 

虫こぶを作るのは、小さなハエやハチの仲間、アブラムシはよくみますが、

グンバイムシというのは初めてでした。

 

お天気がもって土曜日に実施できれば、

こんな観察が楽しめるはずなのですが、果たして・・・

 

明日、判断しまして中止の場合はご連絡いたしますm(__)m