戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

8月31日(土) 朝活…

今日で8月もおしまいです。

 

柴犬館長も秘書も、一つ年を取りました…

 

今月末は、台風10号ノロノロであることに加え、迷走中…
雨雲レーダーとにらめっこをしながらの毎日です。

 

今日の朝方は雨が降らない、とのことなので、博物館実習生を連れて山へ
今回は、地質学専攻の学生さんたちです。

 

 

今日は、戸隠山飯縄山方面へ…
8時30分出発で、雨が降り出した10時30分までの通称「朝活」

 

お客様が多くお見えになるまでの2時間です…

 

 

いくつかの露頭を巡りました… 途中、観光名所にも…

 

せっかくジオロジストの卵たちが来ているので、サービス❣ 

 

まあ、雨の中でしたが…

 

飯縄山の山体崩壊の堆積物や、火山山麓扇状地の堆積物を見学…

 

 

飯縄山の麓には、こうした堆積物があり、
人がすむことができる緩やかな斜面ができているのです

 

地形と地質は深くつながっています…

 

あえていうなら、地質学とは、地球を解剖して、中をのぞくようなもの…

 

ごく表面の点にしかすぎませんが…

 

この点(0次元)と点をつなげ、

線(1次元)にして、さらに面(2次元:地質図)に、

 

そして、立体(3次元:地質断面図)としてとらえ、

時空をさかのぼり(4次元)、地質構造発達史を考えるというもの…

 

その辺が、地質学のおもしろさでもあります…

 

 

そこにプラスして、

なぜこの自然があって、人が暮らしているのかを考える…

 

 

🐶「戸隠は、それにはもってこいの場所なのじゃ…

          若者たちよ、よく学ぶがよいぞ…」

 

今日も柴犬館長に深いお言葉をいただきました… 

 

きょうのところはこの辺で…