戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

時間の流れを実感…

昨日で、長野県内のほとんどの小中学校は卒業式を終えたようです。

 

今日は高校の合格発表があった、というニュースが流れます…

 

長野県内の学校は春休みに突入!

 

そんなことが、博物館にいるとわかります。

 

平日のお客様が、急に増えるのがその証拠…

 

いろんな方が今日もお見えに…

 

カナダから来た高校生もいます…

 

ほら貝がお気に入りのご様子でした…

 

閑話休題

 

春の彼岸になりましたが、お天気は思わしくなさそうです…

 

冬型の気圧配置となり、昨日は北風が暴風となりました…

 

 

杉木立の道では、枝が散乱していました…

 

こちらも散乱していました…

 

🐕「風にはかんけいないがのう…」

 

 

🐕「シカの奴らは、なぜこんなフンをする…」

 

🐕「誇り高き、日本犬にはまったく理解できん…」

 

お昼前、畑を荒らす害獣捕獲用のワナに、獣がかかったとの連絡がはいりました…

 

 

アナグマか?という情報もありましたが、タヌキのようです…

 

学校がお休みでなければ、市中引き回しになりますが、

 

🐕「春休み中では、ムリです…」

 

戸隠七不思議展も、この春休みにぜひ見学ください。

 

 

戸隠森林植物園ができたころの写真(1968年)

 

 

こちらも、それと同じ時代の、戸隠有料道路(バードライン)の風景

 

🐕「こんなに、戸隠山がよく見えたのじゃな…」

 

この後60年近い時間が流れ、いまは鬱蒼とした森に成長しています。

 

🐕「植物の成長は、すごいものじゃ…」

 

風景は、時間とともに変わります…

 

そんな時代の変化も企画展で、読み取ってみてください。

 

今日のところはこのへんで、おしまいにいたしましょう…

このところの話題…

企画展の準備で、いろいろあって、今日はオムニバスで…

 

まず、春らしい話題 

気温の乱高下が続きました…

 

3月15日朝 冷え込みました…

視察時の朝6時は、-5℃

 



水路際の枝には、こんな氷柱ができていました…

 

 

夕方、帰り際には、飯縄山の右側に何段も重なった笠雲が発生…

 

翌日16日は、とても天気が良くなり、

休みということもあって、遠出しました…

 

 

ネズミが掘り進めた、という伝説の洞窟 岩鼻…

 

 

この山の麓の河原で産出したアケボノゾウのお話をしてきました…

 

なんと、長野県天然記念物にアケボノゾウ化石が指定された日でもありました…

 

偶然とは恐ろしい… 呼ばれたのでしょうか?

 

そして本日は、わくわく入門「火山灰で宝石探し…」

 

石英や黒雲母、ガーネットなどに、皆さん興奮…

 

 

虫メガネや顕微鏡で、砂粒の世界にはまっていました…

 

🐕「めまぐるしく、変わるお話で、皆さんすみません…」

 

🐕「未熟者のなせる技… ちゃんと叱っておきます…」

 

 

 

そんなこというと、柴犬館長にいただいた差し入れを渡しません…

 

久しぶりに強くでる秘書…

 

🐕「それだけは、ちょうだいな…」

 

ちゃんと渡した証拠を記念撮影しました…

 

 

和三盆の柴犬セット…

 

🐕「一つ、私にいただきました… 鬼が島でもどこでもお供します」

 

柴犬館長は、そんな言葉を告げています。

 

🐕「本当にありがとうございました。」

 

最後に、ウメの開花宣言です…

 

 

雪で傷んでしまった花もありましたが、

5輪以上の開花を確認できました!

 

2009年からつけている生きもの暦をみると、

10年前、2015年ごろまでは4月12~16日に

開花宣言をしています。

 

この頃は、およそ1つき早いことになります・・・

驚きです・・・

 

2024年度 春の企画展 も スタート

今日も 良いお天気でした が

思ったほどは 気温は上がらず

まだ 梅は開きません

 

でも おかげで 雪はとけ

プールサイドを 歩けるようになりました

 

すると

プールでは ヤマアカガエル

産卵を はじめましたようです

気持ち まわりのゼリーは ふくらんでいるし

若干 発生も 進んでいるので

はじまったのは 昨日今日では なさそうです

 

まだ 卵塊5つほど ですが

ここのプールでの 産卵は

例年は 2月末~3月頭に はじまるようなので

今年は 気持ち おそめかな?

 

集合は 雪がなかったせいか

2月早々で 早かった気はするのですが・・・

 

 

よくみると 恒例というか 性 というか

抱きついてはなさない

オスの習性による被害もありますが

致し方なし・・・

 

 

そして

今日から 企画展

「戸隠七不思議~大地と水からくらしを読みとく」

が スタートしました

戸隠の生き物 紹介として

モリアオガエルの生体展示もあります

 

先日いただいた ちょっとおしゃれな水槽に

本日 移動してもらいました

フタは手作り^^;

 

この子たちがここに来たのは 2019年の夏前

もうすぐ6年目を迎えます

野外での平均寿命(3~5年)は超えました

飼育寿命はMax10年以上とか

まだまだがんばってほしいところ

 

ちなみに

前回の 「戸隠七不思議.~自然の中のヒミツを探る~」は 2017年

こちらは7年ぶり 

覚えている人は まず いないでしょうけど・・・

 

参考までに 前回の企画展の時のブログ

naturalhistory.hatenadiary.jp

 

似てる?違う?

 

まぁ 7年あって

いろいろ進化はしているはずなので

とりあえず 見に来てください

(個人的感想ですが)

前回より モノも展示物も ましましです

やはりまだ・・・ーー;

晴れて朝は冷え込みました。

その分、昼間はぽかぽか陽気に^^

 

これはウメの開花宣言か・・・!

と お昼に見に行くと、

 

 

昨日とほとんど変化なし・・・

今朝の冷え込みの影響のようです。

 

 

今日はブログ用に別の花の開花も、写真に撮っていたのに、

間違ってフォルダごと捨ててしまいました・・・

 

16時過ぎに慌てて撮り直すために外に出ると、

 

 

陽があたらなくなったクロッカスはすっかり閉じてしまい

 

 

ミスミソウも閉じ加減です。

 

どちらも昼には日が当たって輝いていたのに、残念です。。。

 

西日があたる斜面のフクジュソウはまだしっかり咲いていました。

 

 

これらの植物が温度変化に敏感であることがよくわかった

というのが、失敗から学んだことです。。。

 

そういえば、ウメの花は一度咲くとフクジュソウのように

また閉じる、ということはありません。

太陽の光でじかに温まる地面と違い、

木の上では、温度変化が激しくないはずです。

そんなことも影響しているのかもしれません。

 

同じ早春に咲く花であっても、

開花のきっかけや咲かせ方に違いがありそう・・・

 

身近な花で観察ができると、

春の楽しみがまた増えそうです。

まだまだだったり、もう少しだったり

3月としては記録的、と紹介された降雪の後、

奥社の社叢林の巨木調査へ行ってきました^^;

 

スノーシューを履いていても足は沈み、歩行は困難

時折、強風が吹き付け、樹上の雪が容赦なく

舞い落ちてきます。

 

 

随神門前の狛犬も(文字通り)雪をかぶっていました。

盛りのよいモヒカンヘアのようで、かっこいい^^??

 

ちなみにひと月前、2月半ばに比べると

台がだいぶ隠れましたので、30センチ以上増えているようです。

 

こんな雪の中でも参拝者はやってくるので、

昼ごろには踏み固められた道ができていました。

しかし、そこを一歩外れると、

ひざ近くまで埋もれますのでご用心下さい。

 

 

雪をかきわけ、10年前に幹に打ったナンバーテープを探し、

メジャーをまわして計測していきます。

 

巨樹と定義される、幹回り3メートル以上の木が

数百本の単位で普通に生えている社叢林。

国内屈指の巨樹密度です。

木に対する感覚がおかしくなりそうです。

 

途中、雪の中に貴重品が落ちて行方不明になる

アクシデントもありましたが、

前回とあわせて150本以上完了!

しかしそれでも、全体の約3分の1・・・

まだまだ調査は続きます・・・^^;

 

今日は暖かい陽ざしもありました。

ウメの花はどうなったかと、午後に見に行くと

 

最初に咲いた花がすでに雪のためか傷んでいました。

 

開花数にカウントしていいものかわかりませんが、

これを入れても残念ながら4輪。

 

 

開花宣言は明日以降にお預けです。

 

3月としては記録的

昨日から今朝にかけて、大雪になりました…

 

またかよ…とちょっと憂鬱になります。

 

この2日で30㎝近くつもりました…

 

もう、これ以上は勘弁しておくれ…という気になります。

 

お日様が当たると、どんどん解ける雪なのですが…

 

駐車場の雪の山は、背丈ぐらいになりました…

 

 

もっと、2月3月と平均的に降ってほしいものです…

 

🐕「そううまくいかぬのが世の習い…」

 

いろいろありますな…

 

長野市のPTA新聞 

2024年3月1日発行 第128号に当館の記事が掲載されました…

 

 

真田宝物館と一緒です…

 

まだまだ、この博物館の存在をしらない人も多いようです。

 

一度、来ていただくと、面白いことがわかるのに…

 

🐕「ぜひとも、一度はご来館を! 山の中ですが…」

 

 

 

 

企画展の準備に集中しよう…

 

この博物館一帯は、裾花川の流域にある「柵」(しがらみ)と

 

呼ばれた場所…

 

そこが観光面で脚光を浴びたのは、昭和2年のこと…

 

 

裾花峡が日本百景に選ばれたときのこと…

 

東京日日新聞(現在の毎日新聞社)が、公募で全国各地の景勝地を選びました…

 

その際、裾花峡が入選しました…

 

長野市、芋井村、小田切村、柵村、戸隠村鬼無里村などで

 

お祝いをした時の画像です。

 

下祖山の分教場での一コマ、

 

戸隠になぜ人がすみ、集まるようになったのかをまとめています。

 

ぜひとも、企画展をご覧ください。

春まつこのごろ

昨日の休日は久々に気持ちよく晴れました!

散歩にでかけてすぐに、同じ散歩コースを歩く近所のおじさんに、

 

 今日は最高だよ!

 

と声をかけてもらいました。

その通りに・・・

 

 

青空に映える険しい戸隠山の山容!

 

 

対照的になだらかな飯縄山

 

 

荒倉山の奥には、北アルプスの峰も。

 

どこを見てもきれいです^^

 

ただ、田んぼを覆う雪が眩しすぎて、

目が痛くなりました・・・

 

遠くだけでなく、足元もきれいでした^^

 

今日はうって変わって朝から雨降りです。

午後には気温が下がって、雪に変わりました。

 

 

2月が暖かったこともあり、

3月になって雪が続くと、ちょっとうんざりです。

 

そんな話をしながら

ボランティアのおじさんが帰るのを見送っていると、

目の端に、移動する黒い影に気が付きました。

 

旧館の屋根の上にとまったのは、キジのオスでした。

 

雪が降る中、屋根の上で何を思うのか

 

 そろそろ本格的に春になってほしい・・・

そう願う姿に見えてしまうのは、勝手な願望かな^^;

 

柴犬館長ならわかるでしょうか?

 

 

明日も奥社の社叢林で巨木調査です。

前回のように雪が降らないことを祈ります。。。