戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

オニがきた


恐ろしい形相をしていますが、
キョンという生き物の頭のホネです。

今日知り合いの猟師さんにいただきました。

キョンはもともと日本にはいなかったシカの仲間です。
中国や台湾から千葉県へやってきました。
千葉県ではニホンジカと共存、増加していて
害獣駆除の対象になっています。

シカなのに牙が発達しています。

どうしてこんな牙をしているか、
まだはっきりとはわかっていませんが、
オスだけが、こんなキバをしているので
モテルためではないかとされています。
キバのあるシカは進化的に古いタイプで、
キバのその名残はニホンジカにもあります。
過去のブログでも紹介しています。