戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ニホンジカ

ご近所の方からいただきました。

 

オスのニホンジカの頭骨…

 

とにかく大きく、立派な角です。

 

2年前に博物館の近くで害獣駆除で捕獲したものだそうです。

 

畑に埋め、骨として残そうとしたとか…

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戸隠に赴任した30年前は、シカなんて見ませんでした。

雪が多い場所にはいないのだ、との理由でした。

 

平成10年代から目撃される数が増えたように記憶しています。

 

バードラインや国道で、シカとぶつかり、車が大破した…

自動車保険の対象とならず、大変だったとか、

その手の話が、どんどん増えつつあります。

 

 

畑を荒らす害獣としても、困るぐらいに増えています。

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イノシシも含めて…

 

昨日のニュース番組では、

東京都立川市国立市など都会でもイノシシが現れ、

走り回っていたという映像が流れていました。

人を恐れない、アーバンイノシシなんて呼ばれているそうです。

 

山の手入れが行き届かず、田畑も耕作放棄地が広がってきた変化が

獣たちの世界にも急な勢力拡大をもたらしているようです。

博物館の周囲でも、ニホンザルニホンジカ、イノシシ、カモシカまで…

出現するようになっています。

 

獣の食害が深刻で、

電気柵をつけねばならず費用もかさむ、

耕作する気がなくなってしまう、という負の連鎖も聞きます。

どうにかならないかなぁ

 

 

追伸

 

この記事を書いた直後、午後5時半過ぎ、

長野市街地へおりる途中、二ホンジカに遭遇

 

片方の角がない、立派なオスでした。

いや、道の真ん中にいて、ぶつかりそうになりました。

 

こわい、こわい!