戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

生えかわり

ペリカンの解剖をしました。非常に大きな鳥で、翼を広げると270cmもありました。その風切羽(翼のハネ)を標本として残すために1本1本丁寧に抜いたのですが、おもしろい発見をしました。当り前ですが、鳥のハネも生え替わります。しかし、どうやって生えてくるのかは知りませんでした。サヤのような根元からまるでササが葉を開くように、新しいハネが生えてくる様子が確認できました。やっぱり実物を観察するって楽しいです!

真ん中あたりの短いハネは、新たに生えてきているハネです。

生え始め(左)からだんだんハネが伸びていく様子。