戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

食べられる軽石

7月25日(土)に開館1周年を記念して「戸隠 博物館 夏まつり」を開催します。夏まつりでは、いろいろな体験型のイベントを予定しています。
今日はイベントの1つである軽石を作る火山実験の準備(練習?)をしました。軽石とはスポンジみたいに“あな”がたくさんあいている文字通り軽い石で、マグマがはげしく泡だって起こる爆発的な火山噴火でできます。火山の噴火を起こすわけにいかないので、カルメ焼きを作って軽石ができるようすを学ぼうと考えています。カルメ焼きは、熱した砂糖に重ソウ(炭酸水素ナトリウム)を混ぜて作ります。熱せられた砂糖の中で、重ソウが二酸化炭素を発生させて、泡だってスポンジのようになります。軽石とカルメ焼き、2つはまるで違うように思えますが、泡だって出来るという共通性があるのです。
他にも楽しいイベントをいっぱい用意しますので、ぜひ遊びに来てください!当日(7/25)は入館無料です。

完成したカルメ焼き。割った方(左側)に注目、スポンジみたいに“あな”がいっぱいあいています。(甘くて香ばしくてなかなか美味でした)

榛名山群馬県)の軽石(左上)と浅間山のパン皮火山弾(右)と出来たばかりのカルメ焼き。表面の形は、軽石よりもパン皮火山弾に似ています。パン皮火山弾もカルメ焼きも内側が泡だっています。内側がふくらんで、先に冷えて固まった表面の“カラ”を割るために、こんな形になるようです。