戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

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今は昨日のことになってしまいましたが、

変わったものをボランティアさんがもってきてくださいました。

これです… 

輪切りにしたフランスパンに見えます。

いや、メロンパンか?

乾燥した大根の断面でしょうか? 

発泡のよい軽石?にも見えます。

なんでしょう?



われわれも初めて見ました。



箱に詰められ、たくさん並べてありました。

重さは約6グラム…



応えはこれです。


「極 品 鹿 茸」 





真っ赤な箱に、金の文字… 「しかきのこ ? ? ? 」



「ろくじょう」と読むそうです。



調べてみると、漢方薬でした。



春になると新しく生えてくる鹿の角、

皮をかぶっているので袋角(ふくろづの)と呼ばれますが、

それを薄切りにして乾燥させたものです。


噂には聞いていましたが、実物は初めて!

中国のお土産にいただいたものだそうですが、

だいぶ前のものらしいです。




元気になる薬として効能があるそうですが、

賞味期限は3年とあります…。


ですので、その効き目のほど… は 不明です。

世の中には、まだまだ見たこともない不思議なものがあります。

そうしたモノとの出会いは、とても楽しいです。

博物学の世界は、話題には事欠きませんね。