戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

おとしもの

明日は年末のビックイベント、「ゾウ掘り」が行われます(詳細は明日ご紹介できるでしょう)。その準備のため、博物館の建物の裏手を少し除雪することになりました。
普段あまり足を運ばない場所だったので、行ってみてびっくりです。動物の足跡が縦横に走っていました。おそらく2種類で、ウサギとテンです。

上の写真はウサギの足跡で、大きい方が後ろ足、小さい方が前足です。ウサギは、跳び箱をとびこえるように、手をついてから、後ろ足を前に出して走るので、手前から奥に向かって進んでいったことになります。
そして足跡と一緒に…

丸いフンも落ちていました。しかも、そのフンがあるあたりで止まった様子はなく、走りながら落として行っているようでした。30mほど走っている間に3ヶ所も!

テンのほうも、どうやら便意をもよおしたようで、こちらは、途中できちんと足をそろえている様子がわかります。真ん中よりやや左側に丸くあるのが前足で、ハの字に開いているのが後ろ足です。
足跡から、意外と館のまわりに動物がすんでいることがわかりました。雪の中、外に出るのは寒くておっくうなことではありますが、実は動物の生活を知る、チャンスでもあります。博物館では2月の自然観察会で、スノーシューをはいて、トレッキングも予定しています。参加者募集中です。