戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ゾウ掘り

今日は、博物館の一大イベント、「ゾウ掘り」が行われました。
「ゾウを掘る」とはどういうことか? 
実は市内の動物園で、去年の12月に飼育していたゾウが病気でお亡くなりになりました。その骨を博物館で展示させてもらうために、骨をいただくことになっていたのです。そこで、動物園の敷地内に埋めておいて、ある程度肉が腐ったところで、掘り出すという作業が、万を持して今日行われたのです。

その一大イベントのために集まったボランティアメンバーは総勢50名。遠くは京都や奈良、神奈川から泊まりがけで、一番年少は3歳児からシャベルを握りしめての参加です。

穴をある程度重機で掘ってから、その後は人力で慎重に掘り進めていきました。

一番重い頭骨は、クレーンで移動させました。頭骨をしばっていたベルトがずれて、ひやりとする一場面も。
こちらは同時進行で行われた、トラの解体です。肉球付きの手の毛皮をとりだすのは、慎重な作業です。

そして午後3時ごろから、ぞくぞくと骨のパーツが掘り出されました。それぞれ余計な肉をそぎ落としたり、泥などを洗い流したりして、並べていきました。それにしてもやっぱりゾウ! その大きさには圧倒されます。

4時過ぎまでかかって作業を終えて、最後にみんなで記念写真をとりました。無事に作業を終えて、本当によかった!! 
みなさん、ありがとうございました。お疲れ様でした。