戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

カラスウリ

博物館では植物のタネも集めています。
いろいろなタネがワークルーム2などで展示されています。



カラスウリのタネもその一つです。
特におめでたい形をしている
このタネがたくさん欲しくて
昨年捲いて育ててみましたが
花を咲くところまで成長しませんでした。


温かいところが好きな植物なので、
このあたりでは少し難しいようです。


すると様々な活動をお手伝いしてくれている方が
家の近くにいっぱいあると言って送ってくれました。

長いツルには、赤い実や黄色っぽい実がたくさんついていました。

赤い実の中には黒いタネがいっぱい!



こいつはタネの形も変わっていますが、
花も変わっています。
某スターのようなひものような花びら?がいっぱいあり
中心の蜜や花粉があるところは、
ものすごく長い管になっています。
(イメージできますか?)


だから、吻(フン)の長いスズメガの仲間がいないと
受粉ができないそうです。


今年こそ花を咲かせて
イメージしにくいカラスウリの花を
戸隠で見ていただきたいと思っています。



この辺にも
受粉に欠かせないスズメガの仲間はいるので
うまく育てて、たくさんタネをとりたいなぁ
と、野望を膨らませています。