戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

断層(だんそう)

 地層や岩石に大きな“ちから”が加わると、バキッと割れてずれます。ずれたところ(層を断ち切っている割れ目)を断層と呼びます。そして、大地がバキッと割れると地震が起こります。
 日本は、ユーラシアプレートや太平洋プレートなど4枚のプレートが“おしくらまんじゅう”のように押し合いへし合いをしている場所です。そんなわけで、私たちの暮らす大地には常に大きな力が加わっていて、しばしば地震が起きるのです。
 でも、なかなか地震を起こす断層が動く瞬間を見ることはできません。そこで、小麦粉とココアパウダーを使って断層を作ってみることにしました。結果は上々(写真をご覧下さい)。断層が動いて出来ていく瞬間は見物です。
 断層が動くところが見たい!と思った方は、戸隠地質化石博物館までご連絡下さい。今週末【1月24日(日))】に地震の学習会を開催します。学習会といっても難しい勉強ではなく、楽しい実験をしながら地震のナゾに迫りたいと考えています。

↑使用前

↑使用後(断層がたくさんできて、層がずれています)