戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

かくれみの

今日は京都から修学旅行の高校生の団体が大型バス3台で来てくれました。
道の状況など心配要素があったので、到着まではやきもきしましたが、着いてしまえばあっという間で、若者たちの波が怒涛のように過ぎ去っていきました。
(写真を撮る間もなかった!)
遠いところお疲れ様でした。よい思い出を作ってください!
今日は写真がないままではさみしいので目の前にある1ネタを。
秋に採集して机においてあったボタンヅルのタネ。ふわふわの綿毛がきれいなので、お気に入りなのですが、昨日になって、あることに気付きました。

実はこの写真の中に虫が隠れているのですが、どこにいるかわかりますか?
写真の真ん中に、タネや落ち葉をつむいでかくれみのを作った、みの虫(ミノガの幼虫)の仲間が枝にちょこんととまっています。

息をふきかけると、のそのそと動きます。
この枝を採集してから早数か月。今まで気づかなかった自分にも、じっとしていたこの虫にも驚きですが、ずっと一緒にいたのかと思うとなにか親しみをおぼえてしまいます。