戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

カツラ

昨日今日と雪がふぶくという、この季節としては異常な天気となっています。サクラ吹雪を見たいぐらいなのに… 本当に吹雪いています。

そんな天気にもめげず、山の中ではひっそりと花が咲き出しています。
遠目にも木全体が赤く色づいて見える大きな木が、館の近くにもありますが、実はカツラが花を咲かせているのです。
斜面にはえていて、なかなか近づきにくいので、写真は八幡原の市立博物館に植栽してあった木の花です。
カツラは雄花をつける木と雌花をつける木が別です。

バナナのふさのようなのが雄花で一本一本が雄しべです。

触手がのびているようなのが雌花で、雌しべがのびています。
どちらも花びらはなく、地味ですが、木全体に花をつけているとなかなか見ごたえがあります。特に雄花の木の方が、赤く目立ちます。
街中の桜並木もきれいですが、ひっそりと咲く山の木々も、味わい深いものですよ。