戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

カミツキガメと園児

先日、環境省の事務所からいただいたカミツキガメの死体。10日後には骨の標本用に解剖してしまいます。なかなか普通にはみることのない大きなカメですので、この機会に多くの子どもたちに見てもらおうと、戸隠内の保育園や小学校にもっていきました。


子どもたちはまず大きさにびっくり。その後は名前の由来になったするどい口、なかなか立派なつめ、突起のあるうろこつきのしっぽなどに、興味しんしん。職員がカメの首を伸ばしたり体をひっくり返したりするたびに、歓声があがりました。
特にうけたのがおしりの穴。カメはおしりの穴が一つしかないのですが、それを見つけるとみんなで指をさして大喜びしていました。
外来種として駆除されたカメも、こうして子どもたちに生き物の面白さ・不思議さを伝える立派な教材になります。この驚いた経験が、少しでも子どもたちの心に残ることを期待しています。