戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

つるつるつる

戸隠でも暑い日が続いています。
木陰に入ると涼しいこともあって、この頃は「緑のカーテン」という言葉をよく聞きます。
ヘチマやゴーヤを軒先に植えて、日陰を作りだそうというものです。
館の周りにもヘチマやアサガオがつるを伸ばしていますが、よく見れば垣根にまきついて野生のつる植物が天然のカーテンを作っていました。
しかもちょうど花を咲かせ始めていたのでご紹介します。
まず、ピンクの花がかわいいヘクソカズラ

変な名前ですが、実はこの植物、葉っぱをもむと臭いにおいがするのですが、それを昔の人が「へ」と「くそ」を合わせたようなにおいだ、ということでこんな名前がつけられました。花は可愛いんですがね…

次はボタンヅル。名前の通りボタンのような3枚セットの葉っぱをもっています。花は線香花火のようで涼しげです。秋〜冬の綿毛もきれいで、見どころが2回ある植物です。

最期はアオツヅラフジ。こちらは花は地味ですが、秋につける実がつやのある深い青色で、とてもきれいです。リースにもなりますので、後の楽しみを待って、切らずにとっておきたいつるです。