戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

タヌキの野外解剖

昨日こちらの職員が運び込んだタヌキを解剖しました。
脂身の多いオス。厳しい冬を乗り越えるために、いっぱい食べたのでしょうか?しかし、冬をやっと乗り越えたところで亡くなってしまいました。
このタヌキは、頭蓋骨がおれているので、自動車と衝突してなくなったようです。タヌキを拾った付近には、血がぽたぽたと落ちていたので、衝突後も少しは歩いていたのでしょう。解剖者いわく、血がドロドロだったので、かなり苦しんでしんだようです。


いつもは室内でおこなう解剖ですが、天気のよい今日は野外解剖。
このタヌキもいつかは標本となります。こうした標本作成も自然をあつかう博物館の仕事のひとつです。